はじめての方にもわかる心の仕組みのお話
「インナーペアレント」という言葉を聞いて、
少し難しそう、心理学っぽい、と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが実は、とてもシンプルで、
誰の心の中にも存在しているものです。
インナーペアレントは「心の中の親」

インナーペアレントとは、簡単に言うと
心の中にいる“自分を育てる親の役割のことです。
私たちは子どもの頃、親や養育者から
・どう振る舞えばいいのか
・失敗したときにどう扱われるのか
・感情を表現してもいいのか
といったことを、言葉や態度を通して学びます。
その体験が積み重なり、大人になった今でも
「自分にかける言葉」
「自分への接し方」
として、心の中に残っています。
それがインナーペアレントです。
こんな心の声、思い当たりませんか?
・「それくらい我慢しなさい」
・「ちゃんとしないとダメ」
・「あなたが悪いんじゃない?」
・「もっと頑張れるでしょ」
もし、こうした言葉を自分に向けてよく使っているなら、
それは少し厳しめのインナーペアレントかもしれません。
反対に、
・「疲れてるよね」
・「それはつらかったね」
・「無理しなくていいよ」
こうした言葉が自然に浮かぶ方は、
安心感を与えるインナーペアレントが育っている状態です。
なぜインナーペアレントが大切なのか
インナーペアレントの状態は、
実は人間関係、
特に夫婦関係に大きく影響します。
自分に厳しいインナーペアレントを持っていると、
・相手の一言に過剰に傷つく
・「分かってもらえない」と強い怒りや悲しみが出る
・我慢が限界まで溜まって突然爆発する
といったことが起こりやすくなります。
なぜなら、自分の心を安心させる役割を、相手に求めてしまうからです。
「あなたが優しくしてくれないと、私は自分を保てない」
そんな状態では、関係性はどうしても苦しくなります。
インナーペアレントは育て直せる
大切なのは、インナーペアレントは
「過去の親のせいで決まってしまうもの」ではなく、
大人になってから育て直すことができるという点です。
育てる、というと特別なことのように感じますが、
最初の一歩はとても小さなことです。
・今どんな気持ちか、自分に問いかける
・感情を「良い・悪い」で判断しない
・つらさを感じている自分を否定しない
それだけで、心の中の親の在り方は少しずつ変わっていきます。
自分自信との信頼関係が、すべての土台になる
インナーペアレントが穏やかになると、
不思議なことに、周囲との関係も変わってきます。
・相手の言動に振り回されにくくなる
・自分の気持ちを落ち着いて伝えられる
・「分かってもらえなくても大丈夫」という安心感が生まれる
これは諦めではなく、自立した心の状態です。
まずは、あなた自身があなたの味方になること。
それが、夫婦関係や人間関係を整えるための、いちばん確かな土台です。
インナーペアレントを知ることは、
「自分を大切にする練習を始めること」。
ここから、少しずつで大丈夫です。
